まだ陸の孤島といわれていたこの球磨地方を昭和20年代に訪れた歌人・吉野秀雄は、「球磨焼酎のよろしさは、ひとたび飲みてついに忘れず」と詠んだ。 500年続くこの球磨焼酎の伝統と技術を生かしながらも、 伝統を継承するだけではなく、新しい研究開発や設備を取り入れながら緩やかに伝統を創り上げていきたい。 球磨川の美しい水と、米などの原料と、澄んだ空気に恵まれた球磨地方の風土を生かし、この地でしか造れない本格焼酎の製造をめざしていきたい。 伝統を守りつづけながら、伝統を継承するに止まらず、新しい焼酎の味を求めて。より美味しい焼酎を造るためには、どんな妥協も許さない。そんなこだわりは、杜氏から杜氏へとしっかりと受け継がれてきた。彼らの球磨焼酎づくりにかける揺るぎない信念と情熱、そして経験などが渾然一体となり、それが熟練の技となり個性ある風味となる。そんな杜氏たちの手塩にかけて育まれた焼酎たち…。 何十年も前に眠りについた焼酎が、蔵の中で今もなお、静かにその出番を待ちつづけている。 |
-- | ![]() |
![]() 720ml
|
2025/04/19 720ml 入荷 麹発酵黒大豆搾り
720ml 税込 2,310円 麹発酵黒大豆搾り 全国送料320円 (沖縄は2,240円) 720ml 3本 税込 5,900円 麹発酵黒大豆搾り 期間限定 全国送料無料(沖縄は1,980円) 通常価格 11,700円 期間特別価格 720ml 6本入り 税込 10,900円 麹発酵黒大豆搾り 期間限定 全国送料無料(沖縄は1,240円) 通常価格 23,000円 期間特別価格 720ml 12本入り 税込 21,400円 |
新商品「発酵黒大豆搾り」の商品化に当たり
2002年頃より、熊本県球磨郡の樺邇造、堤和弘社長より黒豆を主原料とした「黒豆焼酎」の開発についての相談を頂きました。この「黒豆焼酎」を開発するに当たり、健康を意識した焼酎開発を考えられていることを伺いました。健康を開発のコンセプトにすると、焼酎よりも他の飲料への転換が必要であると考え、さらに会社の技術や製造ラインをも考慮すると、黒豆の持つ原料特性(サポニン、アントシアニン、エピカテキン、カテキン等のポリフェノールを豊富)を有する点、また黒豆を有効に分解するために利用を考えた白麹菌(Aspergillus kawachii)による米麹を生かすことが考えられました。白麹菌は、デンプンやタンパク質を糖やアミノ酸に分解するほか、クエン酸を生産する能力を有しています。これらポリフェノールの他、糖、アミノ酸、クエン酸など現代人に必要不可欠な物質を生産することにより、とかく栄養バランスを崩しているといわれる現代人の健康面をサポートする飲料を目指しました。 樺邇造、堤社長はじめ社員皆さんの取り組みの下、黒豆を使ったクエン酸酢が出来上がりました。「発酵黒大豆搾り」は、酢酸菌が生産する酢酸ではなく、白麹菌が生産するクエン酸を酸味のベースにしており、このクエン酸と黒豆由来のアミノ酸、ポリフェノールを多量に含有しているのが本商品の特徴です。さらに白麹菌由来のビタミンの他、ミネラルも含んでいるためバランスよい飲料といえます。天然素材100%を醸造技術により創出した商品といっても過言ではないでしょう。 商品を試飲した感想は、クエン酸を酸味のベースにしているため、酢酸のような刺激が少なく、また糖やアミノ酸による甘味と旨味とがマッチしたまろやかさがあり、大人から子供まで気軽に飲むことのできるものになっています。含有している成分から考えると、毎日飲み続けることで、健康によいこと間違いないものと思われます。 東京農業大学 醸造学科
教授 穂 坂 賢 |
★★★ 酒シップnitto ★★★
|