「なんでこんなお酒を造ろうと思ったのですか？」
とよくご質問をいただくのですが。
きっかけは、ある時バナナを食べたとき「この香りと味。日本酒で表現できるんじゃね？」と思ってしまったのです。

そして、こんな無謀なお願いに、土田酒造が誇る杜氏の星野くんとその蔵人達が、緻密に醸造設計を計算。
甘いのに、後キレが良い、驚くほど軽やかでクリーンな後味という、絶妙なバランスを実現しました。

「バナナジュースのような酒」という極めて具体的で型破りな目標に対し、貴醸酒製法の応用、酵母や麹の戦略的選択、精米歩合の調整といった複数の要素の組み合わせを考える設計力。
何より私がより誇らしく思うのは、米、水、麹、そして微生物だけで、表示義務のない添加物さえ一切使わずに、見事に目標を達成させている実行力です。
これは、自然の力を最大限に引き出せる高度な醸造技術と、何よりも蔵人たちの情熱があるからこそ、この奇跡のようなお酒へと完成させております。
世界でひとつだけの日本酒であると胸をはって断言できます。

このようなお酒ですから、楽しみ方も自由自在。
冷蔵庫でキンキンに冷やして、まずはストレートで。
いや、いきなりミルクを混ぜて、バナナジュースに！
または、チョコレートと合わせて、チョコバナナみたいに。
といった、その衝撃的な組み合わせも堪能できます。